映画 マイティ・ソー

ソー

映像がいつもきれいなので、
お気に入りだった監督のケネス・ブラナーの
作品って事で楽しみにしていたこの映画。

北欧神話をモチーフにしたアメコミを
映画化したもので、役者も良かったし
ビジュアルエフェクトもほんと凄かった。

話はいまいちだった。。
もともとシェイクスピア映画を多く撮ってる監督
だから、愛憎劇や駆け引きで大人っぽいのを観たかったが
アメコミだから仕方ないのか。

オーディンの息子のソー(日本ではトールって名前で有名)が
王位継承権を剥奪されて、
人間界に落とされって、辛い目にあって
復活するって物語。
その裏には、弟(あの有名なロキ)の策謀があったり、
別の世界の怨恨があったりする。

仲間は大事にするけど、自分の力に溺れて
傲慢で、全てパワーで解決する主人公は
いただけないし、そもそもそういうふうに育てたのは
親であるオーディンてことで、一概に息子ばかり責めるのは
間違ってるやろって思う。
そういう兄貴を見て育った弟が
俺こいつの下って?思ってぐれるのも
わからないでもない。
弟も弟で、言葉を尽くして改心させたり
って方向取らずに、いきなり裏切るってのも
努力放棄に思えて、じゃあ自分が立派な王様になってやる
と思えない時点で弟も同じだなと、
なんも共感できんかった。

上司は選べないし、決まった制度を
変革するのも難しいという
サラリーマンの世界のアナロジーだろうか。
この主人公は反省能力が備わっていて、痛い目にあって
気づいて改心するから、まだ救いがある。
けど、そんなに人って変われないだろ。
全て自分次第なのだが。

しかし3D映画っていかがなものか。
メガネ付けないと観れないし、
メガネがサングラスみたいに
なんで、せっかくのケネス監督の美しい映像が
単に暗い画像にしかみえない。
商品として提供できるもんじゃないだろうと
思ってしまう。

でも、映画にはいつも癒される。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。