6歳の僕が大人になるまで 100点

リチャード・リンクレイター監督作品
six

役者が6歳のころから12年間撮り続けた映画。
そんなのが面白いのかなと映画になるのかなと
思って観に行ったけど、これが面白かったし感動した。

役者が変わらないので、イーサン・ホークや
パトリシア・アークエットも年取るし
主人公は小さな子供から、内省的でアーティスティックな
写真家を目指すひげずらの若者(大学生)になるしで、
試みは面白い。
めちゃくちゃ幸福でも不幸せでもない
主人公の成長と、家族とその関係のようなものを
描きだしてるし、極端に悪い人間もいい人間も出てこない。
どっちかっていうと多くは良い人間というか
一般的な人々だと思う。

この映画を観たら色々考える。

ものすごい不幸とかものすごい幸せもあるんだろうけど、
それはいつまでも続くものでもなくて、
その時々で、嬉しかったり、悲しかったり
何も思わなかったりの瞬間瞬間が
人生なのかなって思ったりした。

そんなの生きる意味あるのか、
どう生きるのか、何故生きるのか、
とか考えてしまった。

自分が孤独だなと感じる時も多いし、
まっすぐ家に帰りたくなくて、天神に毎日寄ったり
本買ったり、映画観たりでもやっぱり孤独で
とか考えたりする。それに、
まだ人生で何も成し遂げてないって
考えることもある。
孤独は前向きなエネルギーに変換できるしね。

恋人や奥さん子供がいたら
孤独感が薄れるのだろうか
居ないからよくわからないけど。
お互い分かり合えないこともあるわけで。

この映画の主人公の母は
三回結婚して全部離婚だもんな。
幸せそうなんだけど、子供が二人とも巣立つときは
やっぱりすごく寂しいみたいで。

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