銀漢の賦 ★★★

葉室 麟の「銀漢の賦」読んだ。

ginnkann

とても面白かった。
志の高い人間が自己を省みつつ、
己を貫いていくとこや、長年の友情が
描かれているとこに感動した。

蘇軾の漢詩から銀漢は取られているよう。
銀漢=天の川のこと

こういう詩らしい。
暮雲収蓋溢清寒
銀漢無聲轉玉盤
此生此夜不長好
明月明年何處看

暮雲収め尽くして清寒溢れ
銀漢 声無く 玉盤を転ず
此の生 此の夜 長くは好からず
明月 明年 何れの処にて看ん

この楽しい人生、この楽しい夜も、永遠に続くわけではない
というところに、寂しさと、一生懸命生きようという思いが
感じられる。

P94にも、武士は「覚悟と心映え」って言葉が出てくる。
別に武士じゃないけど、現代でも十分通用するし、いい言葉だと思う。

覚悟を持って果断に事に臨み、思いやりを持って行うって意味だと思う。
そうありたい。

俺も頑張ろう。