映画『ラストナイツ』30点

演技よし、映像よし、俳優すごい!が、脚本が好かん。
キャナルで観たのに観客は5人くらいだった。
モーガン・フリーマンは、一地方を預かる領主である、その責任は常人には計り知れないほど重い。なのに自分だけの思いで突っ走ってしまう、最初からとっても興ざめだった。それに悪いのは皇帝なのに、クライブ・オーウェン扮するライデンはそこまで殺ろうとしないのだろうか。
忠臣蔵をベースにするなら、もう少しマシな脚本にしてほしいとこだ。少なくとも事実だし、対面を重んじるという文化的背景があってのものである。
タイトルはハリウッドでの制作の終わりも意味しているのかもしれない・・・。

映画 『めぐりあわせのお弁当』 70点

インド映画、インドでは奥さんが家で作った弁当を業者が回収して
仕事先とか学校に配達してまわる仕組みがあるみたい。
この話は、間違えて届けたことから、生まれた男女の交流を描いている。
周りに人は居るけど、孤独を抱えてどっかささくれてる人が、優しさを取り戻していくところは良かった。
最後はやはりこうなるんだと、これが現実なのだろうと思うが、二人とも晴れやかに人生へ向い合う
のだろうと予感させるところはやはり良かった。
クスッとするシーンが随所に散りばめられている。ボリウッドにしては踊らないし歌わない。

映画 ミケランジェロ・プロジェクト 70点

[監督] ジョージ・クルーニー
[俳優] ジョージ・クルーニー、マット・デイモン、ビル・マーレー、その他豪華メンバー

第2次世界大戦中にヒトラーが略奪した各国の文化遺産を
アメリカの部隊が探して保護する内容。
実話に基づく。こんなことがあったなんて全く知らなかった。
役者は年配が多いけどとにかく豪華キャスト。

映画 さよならのかわりに 80点

[監督]
[俳優] ヒラリー・スワンク

博士と同じような、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の女性と介護する女性の話。
お涙頂戴ものじゃなくて、さらっとしてる、至る所でぐすぐすなってた。
確実に死ぬので、困難にぶつかった時にどう生きるかを描いてるのかなと思った。
介護する側も問題ありで、介護しながら再生していくとこも良かった。
ヒラリー・スワンク相変わらず難しい演技こなすなと感心。

映画 博士と彼女のセオリー 70点

[監督] ジェームズ・マーシュ
[俳優] エディ・レッドメイン、フェリシティ・ジョーンズ
スティーブン・ホーキングの半生を描いた作品。
研究内容では無く奥さんとの関係を描いたもの。奥さんの方が主人公な気もする

ケンブリッジ在籍中に‎筋萎縮性側索硬化を発症し余命2年と言われたが、50年以上生きてる
脳は正常だが、筋肉が動かせない状態なので車イス生活を余儀なくされている
子育て、自分の博士号取得、夫の世話を行い、献身的ではあるが、
奥さんは段々と疲れていく。そこに現れたのが介護と夫の役割をこなす男性。
男の方も妻に先立たれて心に傷を負っている、その二人が惹かれていき、
生活は普通から見ると奇妙な三角関係となる。

研究の方は有名だけど、それにまつわる人間関係は聞いたことなかった。
お互い大事に思ってるのに維持が困難になっていくとこにやるせなさを感じる。
博士の演技も凄いけど、フェリシティ・ジョーンズが可愛い過ぎるので満足。

映画 シェフ 70点

[監督] ジョン・ファヴロー
[俳優] ジョン・ファヴロー、ダスティン・ホフマン、スカーレット・ヨハンソン

三星の高級料理店辞めて、フードトラック始めたシェフの話。
望むものは作れないが、客は多く、生活は安定してる。
そんな生活を捨てて、自分が出したいものを出すんだと選んだのがフードトラック。
トントン拍子に上手く行って、親子関係の回復にも繋がっていくとこが映画的か。
ラテンのノリで陽気な話。脇役陣が結構豪華キャスト。
チーズを挟んだパンを両面焼いて、噛んだ音がパリパリって聞こえたり、とにかく色々な料理が美味しそう。
これ観ると、日本食は出汁文化、西洋料理はオイルってのに納得する。油かけすぎ。

映画 ダブリンの時計職人 70点

[監督] ダラ・バーン
[俳優] コルム・ミーニイ、コリン・モーガン、ミルカ・アフロス
イギリスで時計職人をやっていたであろう主人公が、生まれ故郷のダブリンに帰ったはいいが、住処も失業手当も貰えず、車の中で生活を始める。失意のなか、駐車場にもう1人車中生活している若者がおり、彼と交流していくうちに、誘われて安いプールに通って女性に恋したり、若者のドラッグを止めさせようとしたり、だんだん再生していくが、若者の方は逆に、地元のわるから追いつめられていく。淡々と進む感じ。
不器用な二人がお互いにいたわりを見せるとこがほっとするが、その後に待ち受けているものがまた悲しくなる。