生きうつしのプリマ 90点

これは面白かった。
実話らしいけど。

死んだ奥さんにそっくりな人物をネットで見つけた父が
その娘にドイツからアメリカまで会いに行かせるところから始まる。

他人の空似なのか、誰なのかが徐々に分かって来て
似てる人、似てる人の痴ほう症の母、娘、死んだお母さん、父の兄などを絡めて
話が展開していく。

お勧め。

『ムーンライト』100点

麻薬、ゲイ、貧困などアメリカ黒人社会の現在を背景に
一人の少年の居場所探しの様な話。
子供から少年、大人になるんだけど。

映像が斬新で、美しく、余韻を残す感じで終わる。

『LA LA LAND』を押しのけて作品賞なのもうなずける。

映画 『パッセンジャー』80点

SFにラブロマンス??って思ってどうかなとおもってたけど
そんな単純でもいたずらに複雑でもなく
分かりやすいストーリ、感情移入しやすい主人公
ジェニファー・ローレンスのうまい演技と
予想以上にちゃんとした映画で面白かった。
ローレンス・フィッシュバーンもふけたね。

監督はノルウェーのモルテン・ティルドウムで、
『ヘッドハンター』や『イミテーションゲーム』撮ってる監督。
どっちもお勧め。

バッドエンドの方がさらにリアリティあってよかったけど。
限られた状況の中で、限界まで怒り苦しんで、
最終的に前向きに生きていこうとする人間の姿は良かった。

レイトにも関わらず、カップルも多くて
俺も好きなあの子のことを考えながら見てしまった。

映画 『エリザのために』90点

おそらくKBCシネマで『4ヶ月、3週と2日』を観て、面白かったなと
記憶してた。

その監督のクリスティアン・ムンジウの作品。

ルーマニアの出身で、この映画もルーマニアの街を舞台にした話。

民主化に失敗して、コネと腐敗がはびこる社会に何とかして
娘の将来をいいものにしたいと奔走する父親の話。
その過程で、ルーマニアの現実が描かれる。

最後は希望らしきものを残して終わる。

ルーマニアの由来はローマ人の国って意味らしい。

映画 『女神は二度微笑む』 70点

女神は二度微笑む

歌って踊らないインド映画

最近の、ボリウッド映画は突然踊りだしたり、歌い出したりしない映画も増えてきて敬遠してた人にも見やすいものも多くなってる。

この『女神は二度微笑む』もハリウッド事件解決バディもののような内容。
オープニングでかかる音楽も、チャララ、チャララ、チャラ♪みたいなMIを彷彿とさせる。
最初、地下鉄でサリン事件のような毒ガス事件で幕を開け、その二年後、ロンドンから夫を探しにカルカッタへ妊婦が降り立つところから話が始まる。

少しあらすじ

妊婦は地元の警察の若い巡査みたいな人の手を借りて夫探しを始める。
夫の職場や出身校、おじさんの家に赴くが、職場にも、学校にもなんの痕跡もなく、おじさんも実在しない、ほんとに実在したのか危ぶまれるが、夫に似た人の痕跡を関係者に思い出させ書類を入手しようとし事件に巻き込まれていく。
見ていて妊婦なのにあんなに動いて大丈夫なのか?不安になるが色んな行動が後で伏線と分かる。油断して見てたので、マジカ!って思いました。

最後に

あっと驚く展開が用意されてます。

さらに

主人公の女性がものすごく美人

読書 少女は卒業しない ★★

『桐島、部活やめるってよ』の朝井リョウの作品
高校卒業を当日、前日、その近辺の複数人を主人公にしたオムニバス形式で
それぞれの経験、心情などが綴られる。
これからの世界に対する思いと、大事な人との別れなど、
高校生の時に思ったような気持ちを思い出して、切なくなる。
そこそこおもしろい作品

強殖装甲ガイバー 32巻 ★★★★4

強殖装甲ガイバー 32巻 

1990年代初頭にハリウッド映画にもなった伝説の漫画の32巻

1年1冊くらいのペースでしか発売されない『強殖装甲ガイバー』の待ちに待った32巻がやっと出ました。
今回は生きていたギュオーに謎のアポルオン、シラー島に連れ去れた瀬川兄妹とアルカンフェル、ガイバーⅠギガンティックXDの戦闘という,てんこ盛りな内容に、さらに十二神将クルメグニク、ジャービルの獣神変とお腹いっぱいのさらに上を行く展開を見せています。
そして、とうとう巻島顎のガイバーⅢのギガンティック初のXD化、戦闘開始です!

六つ巴の戦いに

さすがに、30年続いている漫画だけあって、その物語の幅と奥行きの広さは他の追随を許しません。
ガイバー一味に、クロノス、ゼウスの雷、アポルオン、クロノス造反組、ギュオーとガイバーⅡフィメールと
複数の敵味方に分かれた未曾有の戦いが開始されています。

あらすじ

数億年の昔、地球はより強力な生命体を生み出すための宇宙人(降臨者)の実験場でしたが、あることがきっかけで
実験場は放棄することになり、地球を破壊寸前にまで追い込み、降臨者は姿を消しました。
時は現代、一部の組織クロノスのみが、その事実を知るのみで、オーバーテクノロジーを使用した地球支配を目論んでいました。
多様な科学者や戦闘員からなるクロノスのなかで、地球支配を危惧した一部の造反者が強力な武器である
「ガイバーユニット」を持ち出します。ひょんなことから、高校生だった普通の少年、
主人公の深町昌は、それを手に入れてしまいます。そしてガイバーとして、強大な組織クロノスに立ち向かうことになります。
変身戦闘ものですが、歴史と宇宙と、地球規模の広がりを見せ、また、
家族との別れ、尊敬する先輩との敵対、自分の数倍もの強さとの戦闘、降臨者と地球の謎、愛する人達を守りつつ
少年が成長していくSF大作です。

さらに

32巻は連載30年突破記念として、作者の高屋良樹と、マックスファクトリーの渡辺代表との
対談が載っています。始めたいきさつとか、ギュオーはまだ活躍するとかかかれてて、それに、完結させるつもりはあるって
書かれているので一安心です。

漫画 『ハチミツとクローバー』 ★★★★★

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好きな子が出来て、けっこう話したりLINEしたりするようになっても
やはり恋愛には発展しない。去年の夏から、毎日寝ても覚めてもそのこのことを考える。
両想いにはなれない、彼氏が居るから。じゃなんで好きになってんだって言われそうだけど、
好きになろうとして好きになるわけじゃないから、こればっかりはどうしようもない。
色々気を使ってくれて、返事くれたりしてるのは分かってるから
勘違いもしないし、どこかで諦めないといけないと頭ではわかってる。
やっと仲良くなれたのに、そこまでが限界だから心が痛い。
同じ会社だから告げることも出来ない。

仕事や趣味だと努力でなんとか出来るかなって思うけど、恋愛ばかりは無理だ。
皆と仲良くなれるのに何故愛される能力だけがないのだろう。

『ハチミツとクローバー』を今さらながら読んだ。
登場人物が悩みつつ一生懸命生きて、精いっぱい愛してるのに、思いが通じなかったり、
自分の想いを相手に告げることすら躊躇われたり、とてもとてももどかしくて、切なくて、悲しい。

7巻に出てくる花本先生が内面を吐露するところにとても共感を覚えた。

山田さんから
「先生も、さ・・・さみしくなったりしますか?」って聞かれて
花本先生が
「ん?さみしいよ」
「でもただそれだけの話だよ」
「こう 波みたいにガーッツときて かと思ったら すーっとひいて」
「それがずっと繰り返し続くだけさ」
「時々大波が来て、心臓がねじくれそーになってのたうったり
叫び出したくなりそーな夜が周期的にやってきたりするけどね」
ってやり取があるんだけど、この漫画では大人に描かれている
花本先生も、ストレートには出せない想いを抱えていて、
相手を見守っていくしかないんだけど、その気持ちが凄く分かる。

人を好きになって、それが受け入れられないから凄くさみしく想う。
人を好きにならなくて済むならどんなに楽だろうか。

If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.