漫画 『ハチミツとクローバー』 ★★★★★

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好きな子が出来て、けっこう話したりLINEしたりするようになっても
やはり恋愛には発展しない。去年の夏から、毎日寝ても覚めてもそのこのことを考える。
両想いにはなれない、彼氏が居るから。じゃなんで好きになってんだって言われそうだけど、
好きになろうとして好きになるわけじゃないから、こればっかりはどうしようもない。
色々気を使ってくれて、返事くれたりしてるのは分かってるから
勘違いもしないし、どこかで諦めないといけないと頭ではわかってる。
やっと仲良くなれたのに、そこまでが限界だから心が痛い。
同じ会社だから告げることも出来ない。

仕事や趣味だと努力でなんとか出来るかなって思うけど、恋愛ばかりは無理だ。
皆と仲良くなれるのに何故愛される能力だけがないのだろう。

『ハチミツとクローバー』を今さらながら読んだ。
登場人物が悩みつつ一生懸命生きて、精いっぱい愛してるのに、思いが通じなかったり、
自分の想いを相手に告げることすら躊躇われたり、とてもとてももどかしくて、切なくて、悲しい。

7巻に出てくる花本先生が内面を吐露するところにとても共感を覚えた。

山田さんから
「先生も、さ・・・さみしくなったりしますか?」って聞かれて
花本先生が
「ん?さみしいよ」
「でもただそれだけの話だよ」
「こう 波みたいにガーッツときて かと思ったら すーっとひいて」
「それがずっと繰り返し続くだけさ」
「時々大波が来て、心臓がねじくれそーになってのたうったり
叫び出したくなりそーな夜が周期的にやってきたりするけどね」
ってやり取があるんだけど、この漫画では大人に描かれている
花本先生も、ストレートには出せない想いを抱えていて、
相手を見守っていくしかないんだけど、その気持ちが凄く分かる。

人を好きになって、それが受け入れられないから凄くさみしく想う。
人を好きにならなくて済むならどんなに楽だろうか。

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