この物語の舞台は横浜の学校で1963年。
学校の歴史的な建物を取り壊してクラブハウスを
建てるという計画があり、
それに反対する学生の間での学園紛争の話と、
主人公が好きになった男が、実は死んだ父の隠し子で…という話し
の二軸を中心にしたシンプルな物語で面白く観れた。
絵のことはよくわからないけど、船が行き交うシーン
はとてもきれいで、また
主人公達二人が自転車で坂を駆け下りていくシーンも
臨場感があってよかった。
そんなにノスタルジックでもないし、説教臭くもなく、
父が同じという背景があるにもかかわらず、
めげずに、気持ちに素直に生きていく
高校生の爽やかな恋愛を描いてるので
後味良かった。
人間って利己的でいつ裏切るか、
裏切られるかわからない存在
で、最大限自己の快楽を大にする為に
意識的にも無意識的にも行動するし、
そのために自分自身さえも騙す部分が多く
ある生き物だと思う。
人と仲良くなったり、付き合いが濃くなってくると
特にそう感じる、
自分自身ももちろんそこから逃げられない。
ジブリの作品はそこを突き抜けた感じの人間像が出てくるから、
自分もそうあれたらなとか思うし、感動する。
横浜に住んでたり、出張で行ってる時に山下公園走ってたりしてたから、
そういえば坂多かったなとか、昔こんなだったんだって、
懐かしく思えたのもよかった。
んー映画ってほんと素晴らしい!