映画:ジャングルスクール:100点

アジアフォーカス福岡国際映画祭2014。
キャナルシティであっていた。

お客さんの投票が行われて、最優秀(人気)作品が決まった。
「ジャングルスクール」と言うインドネシアの映画だ。

最後のチケット何を観に行こうかしらと思っていた矢先
だったので、それを観た。

9/20(土曜日)の10:00の上映を観ることにした
9時過ぎくらいに行ったのにお客さんもう並んでた。

実話に基づいた話で、インドネシアの国立公園の保護を行うNGO
に所属する女性が、その森に住む部族に言葉を教えるという内容だった。
その活動をするなかで様々な困難にあい、最終的に自分のやることを見出していくのだけど、
それの背景となる、社会的文化的な問題も上手く描かれていた。

インドネシアの森の部族は、狩猟したり、木の樹液を取ったりなどして生活しており、
現在もシャーマンが居たり、主人公の属する社会とは別の文化体系である。
しかし独自の営みの部族も、西洋文化、資本主義の波には逆らえない。
恐らくプランテーションや木の伐採などのために、
知らぬまに侵食され、森の片隅に追いやられると言う現状となっている。

それを端的に示すのが、一方的に交わされた分厚い契約書で、
契約を交わしたにも関わらず森の人は誰もそれが読めない。
読めないことをいいことに、森や土地と交換するのは、
少しのお菓子とか嗜好品など、酷い騙されようだ。

西洋文化、資本主義化が森の人には全く必要ないと
主人公はわかっているのだが、、望むと望まざるとに関わらず
飲み込まれていく彼らに、資本家サイドの人間と対等に渡り合えるように、
より良く生きられるように、部族と寝食を共にしながら、
言葉を教えていく。

開放的な部族は積極的に学ぶのだが、
閉鎖的な部族の若者に対して、教えようとするので、
そこには、若い世代とその親の世代との価値観の衝突があったり、
そもそも、異なる文化体系により教えるのが困難になったり、
(文字を知ると呪われるとか)壁が立ちふさがり、
とうとう親の世代より出て行ってくれと言われ、失意のうちに
立ち去ることになる。

それでもめげずに、森の人が時々売買に来る店で
受業するのだが、文化の違い(族長が死ぬと、悲しみが癒えるまで何年も旅に出たりとか)
などで、生徒が森に帰ってしまったり、所属しているNPOの上司と対立したり、
とうとう心折れてしまい故郷に帰ることとなる。
しかし徐々に心を回復させ、出来る事を考え、地道に自分で現状を知ってもらうための
講演を行い、賛同者を募り、最終的に森に学校を建てることになる。

主人公は森の人や、その子供たちが大好きだったようで、
ガンバレたようだ。
俺も最近はフワフワしてるので
何かもっと打ち込めるものが欲しいものだ。

インドネシアが抱えている問題や
文化と文化の衝突の問題を分かりやすく興味深く描いてて
面白く鑑賞出来た。
お勧めの一本だ。

女優がとても綺麗だった。
インドネシアに引っ越すかな。

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