ボルドー展

bordeaux

2015/2/15
福岡市博物館にボルドー展を観に行った。

ボルドーってローマの時代から続く由緒ある都市みたいで、
日本の京都みたいなとこなのかな。

あんまり期待してなかったんだけど、
とても面白かった。

ドラクロワの絵や、ルーベンスの絵とか
彫刻や、古代の遺物なども展示されていた。

有名な、「民衆を導く自由の女神」の展示もあって、
感動したが、あれは本物だったのだろうか??

あと恥ずかしながら知らなかったけど、
ボルドーには5大シャトーがある。
シャトーはワイン醸造所の意味。

シャトー・ラフィット・ロスシルド
シャトー・マルゴー
シャトー・ラトゥール
シャトー・オー・ブリオン
シャトー・ムートン・ロスシルド

どれも聞いたことあるワインでしょ。

酒が飲めたら良かったのにw。

6歳の僕が大人になるまで 100点

リチャード・リンクレイター監督作品
six

役者が6歳のころから12年間撮り続けた映画。
そんなのが面白いのかなと映画になるのかなと
思って観に行ったけど、これが面白かったし感動した。

役者が変わらないので、イーサン・ホークや
パトリシア・アークエットも年取るし
主人公は小さな子供から、内省的でアーティスティックな
写真家を目指すひげずらの若者(大学生)になるしで、
試みは面白い。
めちゃくちゃ幸福でも不幸せでもない
主人公の成長と、家族とその関係のようなものを
描きだしてるし、極端に悪い人間もいい人間も出てこない。
どっちかっていうと多くは良い人間というか
一般的な人々だと思う。

この映画を観たら色々考える。

ものすごい不幸とかものすごい幸せもあるんだろうけど、
それはいつまでも続くものでもなくて、
その時々で、嬉しかったり、悲しかったり
何も思わなかったりの瞬間瞬間が
人生なのかなって思ったりした。

そんなの生きる意味あるのか、
どう生きるのか、何故生きるのか、
とか考えてしまった。

自分が孤独だなと感じる時も多いし、
まっすぐ家に帰りたくなくて、天神に毎日寄ったり
本買ったり、映画観たりでもやっぱり孤独で
とか考えたりする。それに、
まだ人生で何も成し遂げてないって
考えることもある。
孤独は前向きなエネルギーに変換できるしね。

恋人や奥さん子供がいたら
孤独感が薄れるのだろうか
居ないからよくわからないけど。
お互い分かり合えないこともあるわけで。

この映画の主人公の母は
三回結婚して全部離婚だもんな。
幸せそうなんだけど、子供が二人とも巣立つときは
やっぱりすごく寂しいみたいで。

ジミー野を駆ける伝説 80点

ケン・ローチ作品
jimmy

実在の人物、ジミー・グラルトンの話

アイルランド内線の10年後が舞台。
あまりこのあたりの歴史には詳しくないが、
アメリカでは恐慌が起こり、ロシアは革命でソ連となり
徐々に世界大戦に近づいていく時代背景か。
大地主や、協会など旧来の価値観や既得権益を
持つ集団、階級が戦々恐々としてたんだろう。

主人公は労働階級の出身で、
貧困層や労働者階級も自由で楽しみのある生活を
して良いという考えの持ち主。

そのために、教会と関係ないところで
ダンスホールを作り、
絵画、音楽、ダンス、ボクシングなど豊かな人生を
送れるようなことを若者に教え教育していく。

それが支配者階級には気に入らないようで、
ダンスホールを銃撃したり、
放火したりする。最後は国外追放。

既得権益や経済のために、
自分の価値観と違うものを排除して
行こうとする考えは現在にも残ってると思うし
今の日本はどんどん不寛容になっているようなので
ただの映画とは思えない。
現代への警鐘な部分もあるんだろうなと考えた。

銀漢の賦 ★★★

葉室 麟の「銀漢の賦」読んだ。

ginnkann

とても面白かった。
志の高い人間が自己を省みつつ、
己を貫いていくとこや、長年の友情が
描かれているとこに感動した。

蘇軾の漢詩から銀漢は取られているよう。
銀漢=天の川のこと

こういう詩らしい。
暮雲収蓋溢清寒
銀漢無聲轉玉盤
此生此夜不長好
明月明年何處看

暮雲収め尽くして清寒溢れ
銀漢 声無く 玉盤を転ず
此の生 此の夜 長くは好からず
明月 明年 何れの処にて看ん

この楽しい人生、この楽しい夜も、永遠に続くわけではない
というところに、寂しさと、一生懸命生きようという思いが
感じられる。

P94にも、武士は「覚悟と心映え」って言葉が出てくる。
別に武士じゃないけど、現代でも十分通用するし、いい言葉だと思う。

覚悟を持って果断に事に臨み、思いやりを持って行うって意味だと思う。
そうありたい。

俺も頑張ろう。

ビッグアイズ 90点

big_eyes

ティム・バートンが
based on true eventな映画を撮るので興味を持って観に行った。
とても面白かった。

1950年代から60年代にかけてアメリカを席巻した
ビッグアイズの絵の作者が実は、作者の奥さんだったって話で
ウォルター・キーンとマーガレット・キーンがどうして
そのようになってしまったかを描く

澄み切った青空、車の少ない大きな道路、緑の木々
から始まり、ティム・バートンだけあって細部にこだわった
美し映像だった。

この大きな目の絵は、いろんなアーティストに影響を与えたらしい。
日本人の漫画家とかもらしい。

エクソダス 神と王 70点

エクソダス
2015/2/2に観た
リドリースコットが新たに撮った「 十戒」

映像も凄いし、役者も凄いけど、
なんか退屈した。

神っていうなら、攻め方がまどろっこすぎる。
海が割れるとこも残念。
考証とかいいからもっと派手派手しくしてほしかった。

クリスチャン・ベールは芸達者だね。