強殖装甲ガイバー 32巻 ★★★★4

強殖装甲ガイバー 32巻 

1990年代初頭にハリウッド映画にもなった伝説の漫画の32巻

1年1冊くらいのペースでしか発売されない『強殖装甲ガイバー』の待ちに待った32巻がやっと出ました。
今回は生きていたギュオーに謎のアポルオン、シラー島に連れ去れた瀬川兄妹とアルカンフェル、ガイバーⅠギガンティックXDの戦闘という,てんこ盛りな内容に、さらに十二神将クルメグニク、ジャービルの獣神変とお腹いっぱいのさらに上を行く展開を見せています。
そして、とうとう巻島顎のガイバーⅢのギガンティック初のXD化、戦闘開始です!

六つ巴の戦いに

さすがに、30年続いている漫画だけあって、その物語の幅と奥行きの広さは他の追随を許しません。
ガイバー一味に、クロノス、ゼウスの雷、アポルオン、クロノス造反組、ギュオーとガイバーⅡフィメールと
複数の敵味方に分かれた未曾有の戦いが開始されています。

あらすじ

数億年の昔、地球はより強力な生命体を生み出すための宇宙人(降臨者)の実験場でしたが、あることがきっかけで
実験場は放棄することになり、地球を破壊寸前にまで追い込み、降臨者は姿を消しました。
時は現代、一部の組織クロノスのみが、その事実を知るのみで、オーバーテクノロジーを使用した地球支配を目論んでいました。
多様な科学者や戦闘員からなるクロノスのなかで、地球支配を危惧した一部の造反者が強力な武器である
「ガイバーユニット」を持ち出します。ひょんなことから、高校生だった普通の少年、
主人公の深町昌は、それを手に入れてしまいます。そしてガイバーとして、強大な組織クロノスに立ち向かうことになります。
変身戦闘ものですが、歴史と宇宙と、地球規模の広がりを見せ、また、
家族との別れ、尊敬する先輩との敵対、自分の数倍もの強さとの戦闘、降臨者と地球の謎、愛する人達を守りつつ
少年が成長していくSF大作です。

さらに

32巻は連載30年突破記念として、作者の高屋良樹と、マックスファクトリーの渡辺代表との
対談が載っています。始めたいきさつとか、ギュオーはまだ活躍するとかかかれてて、それに、完結させるつもりはあるって
書かれているので一安心です。